荒川区立尾久八幡中学校
令和6年度 生活指導の手引き
荒川区立尾久八幡中学校
生活指導計画
1. 生活指導目標
◎生徒が誇りをもって安心して登校できる、魅力ある学校にする。 - 自ら進んであいさつがあふれる学校 - 暴力やいじめのない明るい学校 - 学習がきちんとできる学校 - 安全な施設と清潔感のある美しい学校 - 秩序と潤いのある学校 - 自主的、意欲的活動の盛んな学校
2. 生活指導の重点
(1)集団生活においての基本的生活習慣を身につけさせるよう努める。
(2)礼節・品格と思いやりのある言動や連帯感、責任感の育成に努める。
(3)充実した学習環境を整えるよう努める(文武両道)。
(4)心身の健康、安全指導の促進に努める(文武両道)。
(5)すすんで奉仕し、協力して環境の美化を推進させるように努める。
(6)問題行動の予防、早期発見、指導に全力を注ぐよう努める。
(7)全教師が教育相談に取り組み、生徒理解に努め、生徒の悩みの解消を図る。
3. 生活指導の具体的方針
(1) 基本的生活習慣の確立
①礼儀、言葉遣い、あいさつを正しくさせる。 - 学年、学級、教科など全教育活動 - 校門での週番活動
②遅刻をなくす。 - 授業準備着席の習慣化
③身だしなみ、服装のきまりを守らせる。 - 全教師の共通理解と実践 - 生活委員会の活動と指導 - 家庭との連携
④話をしっかりと聞かせる。 - 朝礼、学年集会、学級、教科において
⑤紛失事故をなくす。 - 記名の徹底、物を大切にする指導 - 金銭や不要物を持ってこない指導
⑥暴力、不正、いじめをなくす。 - 全学年、学級の統一指導 - 早期発見、早期対応 - 生徒会活動との関連指導
⑦公共物を大切にさせ、勤労意欲を高める。 - 物を大切にする指導 - 環境の美化 - 清掃指導と用具の管理
(2) 授業の充実
①授業準備着席の徹底 - 教師の姿勢(チャイム行動) - 学年、学級、教科での指導 - 学級委員会、生活委員会の活動
②生徒を励まし、個性、能力を高める。 - 基礎学力の充実 - 積極的、意欲的に取り組ませる
③授業時における生徒の掌握 - 出欠席の確認、事故の報告
④進路指導を計画的、系統的、継続的に行う。 - 進路・学習指導部との連携
(3) 不登校や非行を出さない明るい学校にする。
①善行を助長する指導。 - 認め、褒め、励ます指導 - 一般生徒の善良、良識を高め実践につなげる
②非行防止のための点検。 - 情報交換を密にする(教師間、対家庭、対地域) - 生徒と接する時間を多く持つ - 問題傾向を持つ生徒の指導
③いじめに対する指導。 - 状況把握を適切にし、家庭との連絡を密にする - 担任だけでなく、学年、生活指導部と連携して対処する
④担任、学年、生活指導部の連絡を密にして共同指導体制をつくる。 - 担任だけでなく、学年、生活指導部と連携して対処する - 小さな不正、非行を見逃さない - 早期発見、早期処理、早期指導 - 学年、学級での事故、事件は生活指導部及び副校長または、校長に連絡をする
⑤一人一人の生徒の生活状態や心情に心を配り、個に応じた適切な対処を心がける。 - 担任だけでなく、学年、生活指導部はもちろん、全職員で対処する
(4) 生徒会活動を自主的、実践的に高めていく。
①学級指導を計画的に行い、学級活動の実践をはかる。
②学校行事、生徒会行事と学級指導の結びつきを深める。 - 学校行事、生徒会行事に主体的に参加させる
③各種委員会の任務を明確にし、計画的、意欲的に活動を行う。 - 各種委員会組織の任務、活動方針、内容の指導、援助
④余暇時間を有効に使う。 - 部活動への参加 - 地域活動への参加 - 危険な遊びの禁止とその指導
指導体制および本校での実践
生活指導の第1の目的は、生徒の健全育成である。そのためには、全ての教育活動を通してその推進にあたらなければならない。そこで、全教職員が共通理解の下に、指導に当たる必要がある。一人一人の生徒理解を深め、各教職員が縦横の連携を密にし、問題行動の未然防止・拡大化を防ぐことが大切である。
指導体制と連携
学級指導
- 個別指導・・・生徒理解、服装、提出物など
- 班活動指導・・・当番活動、給食指導、校外学習など
- 学級会指導・・・朝、帰りの会、諸行事
学年指導
- 学年委員会指導・・・リーダーの育成
- 集会指導・・・・・・教師のなげかけ、生徒集会
- 諸行事指導・・・・・運動会、学芸発表会、校外学習
全体指導(生活指導部)
- 朝礼・儀式指導・・・整列、黙礼
- 週番指導・・・・・・あいさつ運動
- 下校指導・・・・・・完全下校、戸締りなど
校長 → 副校長 → 生活指導主任 → 学年主任 → 担任
(連携は、ホウ・レン・ソウ=報告・連絡・相談を密に!) (連絡は、朝の打ち合わせ・職員会議などで。内容は秘密厳守。)
問題が生じたときの連絡方法
- 卒業生・他校生に対して
- 原則として帰らせ、特別の用事がある場合のみ別室で用件を聞き、相手校にも速やかに連絡する。 - 在校生については、当該学年が対応。用件が終わり次第下校させるまで責任をもつ。
- 校内での事件発生の場合
- 混乱防止・安全確保 - 状況に応じてクラス・学年・全校指導を行う - 事件発生 → 近くの教職員 → 現場 → 空き教室などで指導 (できるだけ複数の教職員で)
- 非常ベルがなった場合(火災を除く)
- 放送による指示(次の指示があるまで待機) - 授業中の生徒は、担当しているクラスの生徒を放送の指示により校庭(アリーナ)に避難させる - 休み時間・放課後の場合は、放送の指示により全教員で生徒を校庭(アリーナ)に避難させ、整列させる
生活指導の具体的実践
1. 基本時間
・8:25までには必ず教室に入る。(登校は8:00以降) (朝練習登校は、7:30以降とし、8:10に片付け完了) ・正しい服装で登校する。 ・全校朝礼については別紙参照。 ・ロッカールームは定められた時間のみ、使用可。
2. 朝の学活
・1日の流れや連絡事項を確認する。 (スライド・ホワイトボード等)
3. 授業(教科教室型)
・学級委員が出席簿を持って教室移動を行う。 ・休み時間の教室移動を済ませ、始業2分前に着席し、授業準備を行う。(授業準備着席) ・机の並べ方を統一し、指導を徹底する。 ※並べ方は別紙参照 ・かばんは必ず机の左側に掛け、床に置かないよう指導を徹底する。 (特別教室は置き場所に注意し廊下に1列に並べる)
忘れ物をした時の対応
・教科担任に申し出て指示を受ける。 (原則として、生徒同士の貸し借りは禁止する。)
号令について
・学級委員の号令で生徒は起立をする。 ・さわやかなあいさつを心がける。「起立」「礼」「着席」
4. 休み時間
・10分休みは、次の教室に移動し、授業の準備時間である。 ・用事を済ませたら速やかに、ロッカールームやトイレから退出する。
校外への抜け出し
・校外に出たときは、家庭や警察に探してもらう場合もある。
5. 給食
・給食当番の仕事の手順(保健・給食関係の資料参照) ①手を洗う。 ②白衣・帽子・マスクをつける。 ③配膳の準備・盛り付け
・当番以外の生徒: 手を洗う → 着席(12:45までに)→ 配膳 → 着席
・放送を聞く指導をする。(放送内容は、放送委員会で検討する。)
・食事終了のチャイムまでは、教室から出ない。
6. 昼休み
・昼休みは、区民運動場や教室、図書室等で過ごす。 ・ボールは倉庫で保管し、体育委員が貸し出しを行う。 ・ボールを紛失・破損した時は、体育科の先生または体育委員会担当の先生に連絡する。 ・予鈴が鳴り始めたら速やかにボールを返却し、次の授業の教室に移動する。 ・靴についた校庭のチップを取り払い、校舎内に入れない。 ・図書室ではマナーを守って過ごす。
7. 終学活
・6校時終了後、15:35までに学活をはじめる。 ・学級委員または、教科係は連絡を生徒に伝える。 ・日直または係は、連絡がすんだら反省を行う。
8. 清掃
・清掃マニュアルをよく読んで、班で協力して、しっかり清掃を行う。
9. 部活動(別紙参照)
(1) 活動日
・部活ごとに決める。
(2) 活動時間
<11月~2月> <3月~10月> ↓ ↓ 15:45活動終了 16:15活動終了 16:00完全下校 16:30完全下校
(3) その他
・部活の更衣は、ロッカールームまたは活動場所で行う。 ・定期考査1週間前および最終日は、大会1週間前でない限り、活動できない。 ・スーパー堤防での活動は、外履きに履き替え、極力生徒だけで長時間活動することは避ける。 ・部活動として校外で活動するときも尾久八幡中学校の生徒の自覚を持って行動する。
10. 下校
・一般生徒の下校時刻は、次のようにする。 <月・火・木・金> 16:00 <水> 14:45 <3校時までの日> 12:00
職員室、準備室の生徒の出入り
・原則として禁止。特別の場合は近くの先生に許可を得て入室する。 (卒業生も同じ扱いとする。) ・標準服または部活動で定められた服装で来室する。
器物破損について
器物破損への対応方針
●通常であれば、故意でも事故でも全額個人負担と考えられるが、いろいろなケースがあるので、一律個人負担にはできない。 ●多様なケースがあるので、一つだけの基準を設けてもすべてに対応することは難しい。 ●しかし、対応の仕方は学校として統一した見解が必要である。
手順
器物破損は、まず発見者が事情を確認し、学級担任(近くの先生)に報告する。
該当生徒が分かれば、もう一度学級担任が事情を聞き、指導する。その後、校長または副校長に該当者を連れて行き、状況の説明ならびに謝罪をさせる。
保護者に連絡し、悪質なケースや破損の状況によってはすぐ現場に来て見てもらう場合もある。
弁償については、大きく下記のように分けて対応する。 ①教育活動内での破損について ・・全額公費負担
②事故または過失について ・・個人負担または公費負担
③明らかに故意によるものについて ・・全額個人負担
上記②、③の場合、破損の状況によっては、材料を公費で負担したうえ、該当生徒とともに修繕する場合もある。
個人負担する場合の負担割合については、生徒、保護者の状況を考慮し、管理職と学年で検討して決定する。
生徒への指導内容 - 器物破損について(対応の仕方)
誤って器物を破損した場合は、けがに注意して速やかに行動する。
①器物を破損した場合は、まず当事者か発見者がすぐに、学級担任(または近くの先生)に報告する。
②周囲の安全確認をし、破損物(食器など)の始末をする。大きなものは、先生が来るまで触らない。
③学級担任に事情を話し、校長先生または副校長先生に発生状況を説明する。状況によってきちんと謝罪する。
※故意に器物を破損した場合は、実費弁償をする。弁償については、学校から保護者に連絡し、相談の上決定する。
1日の生活
I 登校
8:00から8:20の予鈴までに生徒玄関を通過しましょう。 (部活動の朝練習は、7:30(登校)から8:10(片付け完了)までです。予鈴までに教室に入りましょう)
登校時では、保護者・先生や友人に、挨拶をしましょう。横には広がらず、歩道やグリーンベルトの上を歩きましょう。
8:25までに着席しましょう。先生が出欠確認をします。着席していない生徒は遅刻扱いになります。遅刻した場合は、直接教室に行かず、職員室によって遅刻カードをもらいましょう。
朝礼がある場合、8:20に学級ごとに廊下へ整列し、アリーナヘ移動する。アリーナでは、学級委員が人数確認をし、担任の先生に人数報告をする。(アリーナ入場後に遅れてきた生徒は、自クラスの一番後ろ(生活委員の後ろ)に並ぶ)
正しい身だしなみで登校しましょう。学校生活に必要のない物は持って来てはいけません。
①髪型は教育活動に支障がなく(1日の中で何度も髪型を変える必要がない)、表情がはっきりと見え、清潔感があり、スーツを着用することを考慮した髪型。また、染色(脱色)・パーマ・整髪料の使用は禁止とする。
②ヘアピン・髪どめ···目立たないもの。
③ヘアゴム…色は紺、黒、茶などのスーツや標準服として使用しても違和感のないもの。バンド状のものは不可。
④くつ下…白・グレー・紺・黒基調のもの。スニーカーソックス(くるぶしが見えるもの)は禁止する。正装時は白または黒のくつ下とする。
⑤靴…白・グレー・紺・黒を基調とするランニングシューズとする。(雨天時はレインブーツ可とする)
⑥スカート…膝立ちをしたときに床にスカートがつく長さを基準とする。折り曲げるなどの加工をしない。
⑦ズボン…必ずベルト着用。
⑧肌着…無地で柄の入っていないものとし、必ず着用する。
⑨バッグ…落書き等をしない。また、カバンのキーホルダーは、原則として一つだけとする。学校指定のリュックタイプと学校推奨のサブバックの2種類がある。(チャックで閉まる物・ロッカーに入るサイズであれば、サブバックの代用可)
⑩冬服について··· ・上着の左襟に校章をつけ、上着のボタンは1つ以上留める。 ・上着の下には、白のワイシャツを着用し、ネクタイまたはリボンをつける。(ズボンに対してリボンはNG) ・標準服ズボンまたはスカートを着用する。(正装時は上着着用)
⑪夏服… ・標準服ズボンまたはスカートに白いワイシャツまたは指定のポロシャツを着用する。(正装時は白色のもの) ・第一ボタンはあけてもかまわない。(ポロシャツの場合はシャツを出しても構わない) ・ワイシャツの場合はネクタイやリボンの着用は自由とする。
⑫装飾品(ピアス、指輪、ネックレス等)はつけない。
⑬防寒着について(原則、校舎内では着用しない)
- ・手袋・マフラー・ネックウォーマー、黒タイツを身に付けてよい。
- ・スクールセーター・スクールカーディガンはVネックのもので黒・紺・グレーの無地とする。また、上着と同程度の長さとする。
- 登下校時に以下のI~Ⅲのものを使用しても良い。
- I 黒・紺・グレーを基調としたPコートやダッフルコートなどのスクールコート
- Ⅱ 黒・紺・グレーを基調としたダウンジャケット(長さは上着と同程度のもの)
- Ⅲ 部活動で顧問の許可を得たウィンドブレーカーの上着を着用してもよい。
- プランケットを教室で使用することができる。教室移動時など廊下などでは使用しない。
II 朝学習・学活
本鈴のチャイムで朝学習を開始します。先生が来なくても、静かに朝学習を行いましょう。
朝学習が早く終わっても、自習などをして静かに過ごしましょう。
学活では連絡をよく聞き、1日の予定を確認しましょう。
III 授業・休み時間
早めに教室移動をすませ、授業準備着席(始業2分前に着席し、授業準備を行う)を守り、教科の先生を待ちましょう。
授業開始・終了時は、心を込めて大きな声であいさつをしましょう。
授業に集中し、私語を慎みましょう。説明している人の目を見て、話を聞きましょう。
移動するときには、机上をきれいにして、机の中を空にして、ほかの人も気持ちよく使えるようにする。
教室移動は、必ず休み時間に完了しましょう。階段などでは右側通行2列を守りましょう。校長室・職員室は静かに通行しましょう。(かばんは左側にかけるまたは、教室前にきれいに並べましょう)
体育の着替えは、ロッカールームで行いましょう。着替えは、休み時間内にすませましょう。
トイレは、学年の階の中央トイレまたは1Fの中央トイレを使用しましょう。
IV 給食・昼休み
4校時終了後すぐに教室に戻り給食準備を始めましょう。給食準備の時間は休み時間ではないのですぐに手を洗い、自席で待ちましょう。
給食終了後、昼休みは区民運動場、教室、学校図書館でマナーを守って過ごしましょう。
昼休みは月・火・木・金曜日です。予鈴が鳴ったら教室に戻り、5校時の授業の準備をしましょう。
≪ボール使用の注意≫
みんなが、楽しく遊ぶためのものなので、次の事項をよく守り、ボールを大切にして長持ちさせましょう。
ボールは、学年カラーのものを使い、保管は倉庫に入れ、体育委員が貸し出しを行う。
紛失・破損したときは、保健体育科の先生または学年の先生に連絡する。
予鈴が鳴りはじめたら速やかにボールを返し、次の授業の教室に移動する。
靴についた校庭のチップを校舎内に入れない。
V 清掃・放課後
全ての授業が終了したら自教室へ戻り、帰りの学活で1日の反省を行い、明日の予定を確認しましょう。
学活終了後、すぐに全員で清掃にとりかかりましょう。掃除終了後は速やかに下校するか、部活動に参加しましょう。
部活動等がある生徒は、クラスの仕事をすべてすませてから参加しましょう。 活動優先順位は、①生徒会活動(委員会活動など)②学年活動③学級の活動④部活動とします。
下校時刻を守り、用のない生徒はすぐに下校しましょう。 下校時刻:
- 4~10月 18:30(完全下校) - 11~2月 18:00(完全下校) - 3月 18:30(完全下校)
VI その他
職員室、準備室の出入りは原則として禁止です。先生に用がある場合は、職員室の入り口前の説明を読んで先生を呼びましょう。その際、身だしなみを整えましょう。
学校内で先生や大人の方に会ったら「おはようございます」「こんにちは」等の元気にあいさつをしましょう。
エレベーターは、原則として使用禁止です。
ベランダには、危険なので出てはいけません。
電話には勝手に触ってはいけません。
学校の物に落書きやシールを貼ったり、傷をつけたりせずみんなで大切に扱う。